森と木の国トピックス
       
 
秋田杉の王国webサイトへ
森と木の国
 
 
森林・林業・木材産業ニュース  
 イントロダクション

2010.4.09
■第48回全国林業経営推奨行事 板垣憲一氏(由利本荘市)が農林水産大臣賞を受賞
全国農林水産祭参加・第48回全国林業経営推奨行事において、由利本荘市の板垣憲一氏がみごと農林水産大臣賞を受賞し、昨年11月全国農林水産祭において表彰を受けました。
一 所有森林の特徴 〜比較的林齢の高い67haの秋田スギ林〜
板垣氏の経営森林面積は約92haで、このうち中心となるスギ人工林が67haあり全体の74%を占めています。経営は稲作(受託も含め約6ha)と林業の農林複合です。
スギの齢級構成の特徴を一言で言うと、保育間伐期にある7齢級以下が23%と地域の平均に比べて少なく、一方収入間伐・主伐期となる11齢級以上が29haで全体の43%を占めています。今後、生産・販売が大いに期待できる資源構成です。

二 経営の特徴 〜親子三代の林業経営〜
板垣氏は、昭和22年生まれで現在62才。
終戦後から昭和30年代前半にかけて祖父が山林取得と植林を進め経営基盤をつくり、父が昭和30年代後半からこれを引き継いで、祖父が植えたスギ保育管理を行うなうとともに、自らも精力的に植栽を進めました。
祖父や父が植えたスギの除伐・枝打・保育間伐など、親子三代の息の長い取り組みが評価され今回の受賞となりました。


(1)経営の目標 〜スギ長伐期・良質材による持続的経営〜
経営の目標は、「秋田スギの長伐期・良質材による持続的経営」です。枝打ち・間伐が行き届いて無節・板製材品、無節柱材等が期待できる林分については、80〜100年以上の”長伐期”を目指しています。
長伐期・良質材の生産・販売による林業経営は”言うは易し行うは難し”。良質材と一般材生産林分の選別、原木生産の低コスト化、複層林造成技術の確立などが今後の課題です。


(2)間伐
40年にわたる森林施業の結果、収入間伐が可能な8齢級以上の面積が77%、主伐(択伐)が可能な11齢級が43%になり、安定的な生産・収入が可能な資源構成となりました。間伐・枝打ちを適正に実施した林分については、今後収入間伐、良質材の生産が大いに期待できます。
実施面積は最近3ヶ年で11ha程度で、原木乾燥(葉枯らし)にも取り組んでいます。


間伐林(本人と長男)

秋田スギ「高樹齢林」
(自宅裏・樹齢90年)と本人

(3)枝打ち
徹底した枝打ちも板垣氏の経営の特徴です。枝打ち高は、林分の状態にもよりますが6〜8mを目標にし、カーツ社の背負式枝打機を使用しています。 試験挽きしてみた結果、無節の板が採れるなど枝打ち効果も実証されています。


スギ枝打林分(17年生) 秋田スギ複層林(上木92年、下木18年)
(4)複層林
平成3年の19号台風被害を契機に実施したスギの複層林ですので、上木の林齢(92年)と下木(18年)の林齢が離れています。このため下木の成長はかなり遅く雪害等もみられましたが、12年目にして下刈り、雪起こしを終了し複層林らしい林相になっています。

三 賞状贈呈式の模様
大日本山林会主催が主催し東京都・三会堂ビルの石垣記念ホールにおいてで開催されました。林野庁長官より大臣賞の賞状が授与され、記念品は板垣氏が代表受領しました。その後祝賀パーティなどもあり、全国各地の受賞者をはじめ大学等の研究者、関係機関の皆さんと経営に関する情報交換を深めてきました。 


(県由利地域振興局農林部 櫻田良弘)

贈呈式(賞状・記念品代表受領)
 




 akita wood  

 

ページ先頭へ  トップページへ

お問い会わせ先
あきた県産材利用センター
〒010-0003 秋田市東通二丁目7-35(秋田県木材会館内)
TEL018-837-8095 FAX018-837-8094